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子宮内膜症あり。不妊歴1年半、不妊治療歴8ヵ月。AIH4回、2回めに妊娠&流産、4回目に再び妊娠。アメリカ在住の高齢不妊治記録と妊娠記録。


by formyblog68
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だって悪くないもん

ゆうべ、夜中にスーパーに買い物に行きました。
1週間分の食料品をカートにいっぱい入れて、140ドル(使いすぎ!)とレジで言われ、いつものようにクレジットカードで支払いを済ませようとすると、なぜかなかなか清算できません。私のカードの問題ではなく、スーパーの機械の問題のようでした。でも後ろに並んでいたオニイチャンは、別のレジで先に清算を済ませた友達に「だからこっちに並べって言っただろう」などと笑われていて、なんだか私のせいみたいな気がして落ち着きませんでした。私だって困っているのに。

するとマネージャーさんみたいな人がツツーッとよってきて、キャッシャーに何か言いたげにしています。問題があるならさっさと言ってくれればいいのに・・・と思いつつも、キャッシャーさんに言われるとおりに何度もカードを通していると、マネージャーさんがやっと「コンピューターがダウンしてるの」。

もー!早く言ってよ!

後ろのオニイチャンが「ほかのレジは大丈夫なんですか?」と聞くと「わかりません」と答えるマネージャー。
どうするの、このカート一杯の、すでに袋詰めされた食料品・・・。

キャッシャーが「支払い方法を変えてくれませんか」と言います(実際の口調は、「支払い方法変えてくれない?ハニー?」って感じでしたが。おいおい、ハニーって・・・)。「現金持ち歩かないんですよ。今、5ドルしかありません。デビットカードは暗証番号忘れたし」と答えましたが、なんだか申し訳ないような・・・でも「私が悪いんじゃないもんね」と考え直しました。

誰も何も指示してくれないので、私もそのまま立ち尽くしていました。以前の私なら、自分が悪いんじゃなくてもなんとなく申し訳ないような気持ちになってオドオドした態度になっていたと思うけど、気合を入れて『堂々と』立ち尽くしました。

みんな私の出方を待っているように、何も言いません。みんな面倒くさいことはしたくないんです。私は「なんで迷惑をこうむっている私がいろいろ考えて提案しなくちゃいけないの?私は知りませんよ。なんとかしてちょうだいな」と考えられるようになっている自分に驚きました。

なーんて、本当は「じゃあすぐ近くの銀行のATMに行って、現金をおろしてきましょうか。または家に戻ってチェックブックを持ってきましょうか」と喉まで出掛かっていたのです。でも、私がそこまでする必要ない!と、自分に言い聞かせたのです。この国ではそんなことしてたら自分ばかりバカをみる。いざとなったら「じゃあ要りません」って、カートをそこに置き去りにして帰ればいいだけのことだもん。食品をもとに戻さなくてもいいんだ。ただ去ればいいだけのこと。そう自分に言い聞かせながら、意識して堂々と立っていました。

するとマネージャーさんが別のレジに案内してくれました。(さっさとそうしてよ)
そこでもやっぱりダメみたい。でもその間、「少々御待ちください」も「お手間かけてすみません」も何もなし。この国では当然といえば当然な接客だけど・・・でもあまりに時間がかかるし何も説明されないので、だんだん不安になってきて「私、どうしたらいいんでしょうか」とついに尋ねました。
すると、「お嫌でなかったらお待ちください」とやっと言われ、「別に嫌じゃありませんから待ちます」と答えたのでした。

結局、「銀行のデビットカードはあるけど暗証番号を忘れたんです」ともう一度言ったら「クレジットカード代わりにできるんですよ」と言われて、銀行のカードで支払いができました。なぜ普通のビザカードがダメで、銀行のビザカードが大丈夫だったのかわかりませんが、とりあえず一件落着。

キャッシャーの人もマネージャーさんも、とっても感じのいい人たちだったし、対応も丁寧だったけど、最後の最後までお詫びの言葉はありませんでした。最後にお礼は言われたけど。

そのことを帰宅後夫に言うと、「???誰が、どういう理由でお詫びを言うの?」と不思議そうに聞きました。やっぱりね。私もそうだろうと思っていました。だって、クレジットカードの機械のせいだもんね、キャッシャーさんやマネージャーさんのせいじゃないもんね。スーパーのせいでもないのかもしれない。だから皆が被害者だったんだから、誰も、誰に対しても、お詫びなんて必要ない。

「でも、『お時間かかってすみません』ぐらいは言わない?」と言うと、「でもその人たちのせいじゃないだろう?」だって。「さすがアメリカだね。日本では考えられないね」と言うと、「あっ、また秘密のブログに書くんだろう?」と言われてしまいました。その通りです。

くだらないことかもしれませんが、私にとっては大進歩でした。私もアメリカの接客態度と接客意識に慣れてきたということでしょうか。怒りもせず、おどおどもせず、堂々とした態度のまま、危機(?)を乗り越えたのです。エライ!こういう態度って、日本ではどうなんだろう。私、よく考えたら日本でも腰が低いほうだったかもしれない。アメリカで叩かれまくって強くなったんだろうか、ただ年齢的にオバサン化しているだけなんだろうか。どっちでもいいや、生活しやすくなれば。
by formyblog68 | 2008-12-30 12:58 | アメリカでの生活