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子宮内膜症あり。不妊歴1年半、不妊治療歴8ヵ月。AIH4回、2回めに妊娠&流産、4回目に再び妊娠。アメリカ在住の高齢不妊治記録と妊娠記録。


by formyblog68
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養子縁組

なかなか子供に恵まれず、本気で養子縁組を考えた。アメリカ国内での養子縁組は競争率が高いらしく、お金も時間もかなりかかると聞いた。海外から養子を取るほうが、海外に出向いたりする必要はあるが、結局早いらしい。

日本の母親に言うと「え〜、養子ィ〜?あまり可愛がる自信ないなあ〜」とあっさり、なんとも冷たいというか、正直な言葉。私だって日本にいたときは養子縁組なんて考えたこともなかったのだから、母の気持ちは理解できる。アメリカでは養子は日常茶飯事だが(白人夫婦にアジア人の子供が2人、とかよく見る)、養子縁組が滅多にない日本では、母のような反応は一般的なものかもしれない。身内ということで本音が出たのだろう。

でも祖母にあたる母に可愛がられなくたって、私と夫が思いっきり愛して育てたいと思った。それにきっと母もその子になつかれたら、可愛がらずにはいられないと思った。実の子でもかわいがられない場合もあるのと同様、血がつながってなくても命をかけて愛する場合はある。

日本に里帰りするときに、近所の人たちの噂のまとになる子供や実家の家族のことを考えると、全くのアジア人の子や金髪の白人の子を養子にするより、できれば黒髪で黒い瞳の東ヨーロッパの子がいいと思っていた。養子だなんて言わなくたっていい。ハーフに見慣れていない田舎の人なら、「髪と目はお母さん似だけど、顔はお父さん似だね〜」なんて言って終わるだろう。

堂々と「養子ですがお腹を痛めた我が子のように愛しています」と言えたらいいのだが、そこまでキバっているのもかえってわざとらしいし、余計なことは言わなくてもいい、というのが私の処世術。それに、誰かに何かを証明する必要もない。

私たちが問い合わせた養子縁組の斡旋所(というのかな?)では、中国、ロシア、ウクライナの三国からの養子縁組だった。

説明書によると、中国では一人っ子政策のために女児が生まれると養子に出してしまう家庭が多く、中国からの養子はほとんど女児だということだった。ウクライナは戦争のため孤児が多いらしく、ロシアはちょっと忘れてしまったけど、貧困が原因だったかな。

気まぐれで子供をもらうわけにはいかないのだから、厳しい審査もあるし、手続きのステップも複雑で何段階もある。養子を取る国によって手続きの手順、また手数料をおさめる時期、うまくマッチングができなかった場合の返金システムなども違う。

私たちはウクライナからに決めていた。なぜかというと、以前テレビでウクライナの戦争と孤児のドキュメンタリーを見たからだ。アメリカのミッションの人が孤児院を訪ねるたび、「僕のうち、見つけてくれた?」「次は私を連れていってくれるんでしょう?」とまとわりつく子供たち。親を目の前で殺された5歳の男の子。それ以来、もし自分達に子供が生まれても、ウクライナから養子を取りたいね、と夫と話し合ったりしていた。そしてできれば、黒髪の子。

そして養子縁組についての説明書を読んだのだが、手数料に200万円ほどかかることを知った。もちろん高いだろうとは思っていたが、100万円ぐらいかと思っていた。実際に養子縁組した人たちは、「養子斡旋所は20軒以上あたった」とか言っていたので、もっといろんな斡旋所を調べてみなくてはいけない。でも、とりあえず今の200万円というのは、私たちにとっては「IVF2回挑戦できる・・・」という計算になってしまうのだ。やっぱりできるだけ実の子が欲しいんだね、私たち。

そして数日後、妊娠が発覚した。今はこの子を流産しないか、ちゃんと生まれるか、そればかり心配してしまって、とてもじゃないけど養子縁組まで気が回らなくなってしまった。まだ6週目で超音波検査だって受けていないのだ。今週金曜日に初めてのエコーだが、怖くてたまらない。また育っていなかったらどうしよう、とそればかり考えている。

再び養子縁組に関して調べるのは、先のことになりそうだ。
by formyblog68 | 2006-02-01 04:38 | 養子縁組